【G1】朝日杯FS2022無料予想 阪神競馬場

【朝日杯フューチュリティS2022】両極端なパフォーマンスを魅せた「人気の盲点」が世代マイラーのトップに躍り出る

先週末に行われた2歳女王決定戦「阪神ジュベナイルフィリーズ」に続き、今週は同じ阪神競馬場を舞台に2歳「牡馬」たちが「朝日杯フューチュリティS(GⅠ/芝1600m)」で熾烈なレースを繰り広げる。

このレースの舞台が中山競馬場から阪神競馬場に変わった2014年から昨年までの過去8年間で、1番人気の成績は【3-2-2-1】、4着以下に敗れたのは2016年のミスエルテ(4着)だけで非常に安定している。2番人気も同じく【2-2-1-3】で複勝率は62.5%と、1番人気同様ある程度信頼できそうな成績だ。

その一方、2020年には7番人気のグレナディアガーズが1着、2019年には14番人気のグランレイが3着、2018年には9番人気のクリノガウディーが2着、2016年には12番人気のボンセルヴィーソが3着、2015年には11番人気のシャドウアプローチが3着、2014年には14番人気のアルマワイオリが2着と毎年のように2桁人気に近い、または2桁人気の馬が大穴を空けている。

また、GⅠに出走できるということは、基本的には賞金を獲得していることが前提なわけで、キャリアの少ない2歳GⅠとなれば大半が前走勝利している。そのようなこともあり、過去8年の勝ち馬は全て前走1着だったが、特筆すべきは「勝ち馬の前走人気も2番人気以内」だったということ

比較的そういう馬ばかりなのでは?と思いがちだが、今年のメンバーでいうと「前走2番人気以内で勝った馬」はドルチェモア、ドンデンガエシ、レイベリングの3頭しかいない。「上位人気として他馬からマークされた中で勝利した経験がある馬はやはり強い」ということなのだろうか。

まだまだ時計速い阪神開催10週目も今週末は雨で馬場もタフ化

2023年4月からは京都競馬場の改修工事も終わり「近年恒例の阪神ロングラン開催」もなくなるが、阪神競馬場は目下そのロングラン開催の真っ只中。

連続開催は10週目となり、Bコースは4週目となる。今秋の阪神は雨が非常に少なく良馬場での開催が続いており未だに馬場状態が良く、それに従って時計も例年に比べて速い。先週もその傾向に変わりはなかったが、今週はレースのある土曜日に雨の予報が出ており、一気にタフ化する可能性が出てきた。

現状直線は内も外もどちらも伸びるというフラットな状態だが、馬場が悪化すれば外差しがもっと決まりやすくなるだろう。また、ペースとしても直近3年がハイペースなように、基本的には「流れやすいレース」。今年のメンバーには強力な先行馬もいれば逃げたいであろう馬も多数いるので、極端なスローになるというようなことは考えにくい。

また、舞台となる阪神芝1600mは、スタートから4コーナーに至るまではほぼ平坦に近く、残り600メートル標識付近から下り坂が始まり長い直線を迎えるという速いスピードの持続力が求められるコース。ゴール直前には急坂があるので、速いだけでなくタフさも必要になってくる。

馬場状態、天気、ペース、コース、これらのことを踏まえると、今年の朝日杯フューチュリティSは「バテない末脚」を持った総合力のある差し馬から入るのがベターだろう。

G1 朝日杯フューチュリティSの予想

◎⑯コーパスクリスティ

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新馬戦は平坦コースの新潟で、17頭立ての17番枠からある程度流れたペースを先行し、直線早めに先頭に立つとそのまま後続を振り切って勝利。

2戦目は阪神芝1400mの1勝クラス戦秋明菊賞で、スローの展開を最後方から競馬を進め、直線だけで全馬を差し切って勝利した。

求められる能力が違う両レースで、それぞれ不利な展開の中レースを進めた上でどちらのレースでも他馬を寄せ付けない強い勝ち方を見せており非常に高い能力を感じさせる。

今回も調教の動きは悪くなく、前走同様に力を出せる状態で出走できそう。兄弟に飛び抜けて活躍した馬はいないが、ダートを主戦場にしてきた馬が多く、多少馬場が渋ることが予想される今回の馬場はむしろ血統的には好都合と見る。

ペースも流れて、よりタフさが求められる展開になればジリジリどこまでも伸びてきそうなこの馬の差し脚が炸裂することも十分ありそう。それほど人気もしなさそうなので、配当妙味からも本命に。

◯②ドルチェモア

母は桜花賞馬アユサンという良血馬。2戦2勝で前走はGⅢサウジアラビアRCを勝利。逃げ馬から大きく離れた2番手を追走し、直線では上がり33.4秒の脚で差し切った。

当日は前残り傾向の馬場だったので、ペースが流れたとはいえ、マイペースに悠々逃げた逃げ馬を危なげなく捕まえたパフォーマンスは評価できる。

新馬戦では稍重の札幌芝1500mでスローの展開を逃げて2着馬に0.5秒差の大差をつけて快勝。1戦目、2戦目とも違う環境でどちらも強い勝ち方で勝利しており、2歳ながらも競馬が上手く完成度の高さを感じさせる。

調教はある程度ハードにやられているが、時計や動きは非常に良いので力は出せる状態と見て良いだろう。新馬戦での実績や自在性もあるので、馬場が渋っても問題なさそう。軸としては最適として対抗評価。

▲⑫ダノンタッチダウン

2歳時にホープフルSを勝利したダノンザキッドが兄にいる血統馬。前走はGⅢデイリー杯2歳Sで惜しくも2着。出負けして後方からの競馬になり、スローペースで逃げた勝ち馬のオールパルフェに上がり3F33.1秒の末脚で詰め寄ったが届かず。

この馬は、調教でも併せ馬で遅れたり、途中で失速したりとまだまだ幼さがあるタイプだが、今回の調教は集中して走れており併せ馬も優勢な手応えで、時計面でも秀逸。過去2戦より間違いなく良い状態で出走できそうなので人気でも高評価。

兄のダノンザキッドは馬場が多少渋っても大丈夫だったが、この馬はスタートに不安があり、キレ味が削がれると差し届かずの可能性もありそうで単穴までに留めた。

☆⑭レイベリング

新馬戦を勝利して2戦目にしてのGⅠ挑戦をしてきた注目馬。前走はジャパンカップデーに行われた新馬戦で、この日は基本的に内前有利の馬場状態。そんな中、新馬戦らしいスローペースの展開を大外から上がり3F33.1秒の脚で豪快に差し切って2着馬に0.6秒差の大差をつけて勝利した。

今回が2戦目ながらも新馬戦が多頭数17頭でのレースということで特段経験不足という点は問題にならないと見ている。調教の動きも抜群で状態は前走以上。鹿戸調教師✕横山武騎手というエフフォーリアのコンビで陣営の期待度の高さも感じられる。

ただ、今週は週末に雨の予報が出ており馬場が渋れば大きなストライドの迫力満点な走法が合わない可能性も。ポテンシャルの高さは評価しつつも☆評価まで。


その他、前走GⅢデイリー杯2歳Sを勝利した③オールパルフェ、前走GⅡ京王杯2歳Sの勝ち馬⑦オオバンブルマイ、横山典弘騎手に乗り替わりで穴として面白い④ドンデンガエシの合計7頭で馬券を組み合わせていきたい。

G1 朝日杯フューチュリティSの勝負買い目はこれだ

単勝…⑯コーパスクリスティ<1点>
複勝…⑯コーパスクリスティ<1点>
馬連…⑯コーパスクリスティ→②③④⑦⑫⑭<6点>
3連複1頭軸流し…⑯コーパスクリスティ→②③④⑦⑫⑭<15点>

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