【阪神ジュベナイルフィリーズ2022】マイル王を兄に持つ良血快速娘がスピード活きる馬場で2歳女王へ
来春の桜花賞と同じ舞台で行われる暮れの2歳女王決定戦「阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ/芝1600m)」が12月11日(日)に阪神競馬場で行われる。
GⅠながらもまだまだ戦歴が浅く能力が計り知れない2歳牝馬限定戦だけに、過去10年で単勝オッズ4番人気以降が1番人気タイの4勝を上げている。もちろん固く収まる年もあるが、2桁人気や1桁後半人気の馬も度々馬券圏内に飛び込んできているので、能力がありそうな馬は積極的に狙っていきたい。
また、知っておきたいデータとしては過去10年で、キャリア1戦の馬は【0-0-1-13】と苦戦しており、4着以下に負けたことがある馬も【0-2-1-90】とあまり芳しくない成績。
出走全馬伸びしろがあるとはいえ、ここを獲るような馬は「比較的速い段階でデビュー」しており、まだ成長途上とはいえ「能力的に4着以下には負けない」素質馬だったということだろう。
阪神連続開催9週目も時計は速く馬場状態は良いのでキレ味必須
舞台となる阪神芝1600mは、バックストレッチ半ばからスタートし、阪神外回りの3コーナーと4コーナーをぐるりと回ってゴールを目指すコース。スタートから4コーナーに至るまではほぼ平坦に近く、残り600メートル標識付近から下り坂が始まり長い直線を迎えるという形状になっている。
基本的にペースが緩むことがなく速いスピードの持続力が求められ、ゴール直前には急坂があるので、速いだけでなくタフさも必要になってくる。マイラーとしての総合力が問われるコースだ。
総合力が求められる舞台ではあるが、その中でも現在の馬場傾向的に必須ともいえる能力はスピードや瞬発力。今週で阪神開催も連続開催の9週目となり、Bコースは3週目となる。
開催も重ねてきて馬場もタフ化してきてはいるものの、先週時点ではまだまだ速い時計が出ていた。今週は雨が降らない天気予報なので、引き続きスピードや瞬発力を求められる良馬場でのレースになるだろう。
脚質としては差し馬に注目したい。過去10年でスローペースは2017年のみという基本的にペースが流れやすいレースで、今年の出走メンバーを見ても逃げ・先行馬が揃っている。
ある程度速い流れにはなると見ているので、差し馬には展開が向きそうだ。また、馬場状態も内が伸びない訳では無いが、外を回しても十分届くフラットな状態になってきている。
まだまだ気性が幼い2歳牝馬なので、内で揉まれて力を発揮できないよりは、外をスムーズに走れたほうが場合によっては良い馬もいるだろう。枠順にも注意を払いたい。
◎⑰ウンブライル
前走は阪神芝1400mのOP競争もみじSを勝利。スローの前有利な展開の中、スタートで出遅れて後方からの競馬になったが、直線ではノーステッキで鋭く伸びて2着馬に0.5秒差をつけての快勝だった。
まだ遊びながら走っているような状態で幼さはあるが、2歳時に朝日杯FSで2着、3歳秋のマイルCSを勝利したステルヴィオを全兄に持つ「若駒のときから走る血統」なので、レースを重ねていくごとに改善していくだろう。
前走に騎乗したルメール騎手も1600mは持つとコメントしているし、今回は調教も2週続けて動くが良く状態は非常に良さそう。今回17番枠を引いたが、内で揉まれて走る気を無くしてしまうよりは好都合。瞬発力が活きる馬場にお誂え向きの一頭なので、好勝負必須と見て本命視。
◯⑱ラヴェル
前走はGⅢアルテミスSを勝利。出遅れて後方からのレースになったが、最後の直線だけで前の馬をまとめて差し切り上がり3Fは33.0秒をマークした。
2着のリバティアイランドが直線少し詰まって追い出しが遅れた影響もあり、最後は少し詰め寄られたが、ラヴェルも大きく出遅れたことを思えば、着差通りの能力と見てよいだろう。
半妹のナミュール同様の切れ味は非常に高いポテンシャルを感じさせるし、今回も前走と同程度には力を出せる状態に仕上がっているようなので対抗評価に。
▲⑨リバティアイランド
前走はGⅢアルテミスSでラヴェルと0.1秒差の2着。直線では進路が少し窮屈になった影響で追い出しが遅れたが、最後は勝ち馬を凌ぐ脚色で詰め寄った。
新馬戦は新潟芝1600mで上がり3F31.4秒という凄まじい末脚を見せており、今のキレ味が活きそうな馬場にも合うだろう。
ただ、調教の動きはどうも走りがぎこちない様子で状態面に少々不安がある。また、主戦の川田騎手は新型コロナウイルス陽性が確認され、10日の検査結果次第では乗り替わりの可能性もある。GⅠを狙えるような体制にはどうも見えず能力は認めるものの今回は単穴評価まで。
☆⑫リバーラ
前走はGⅢファンタジーSを勝利。時計が出やすい馬場でそれなりに流れたペースを逃げてそのまま押し切った。2着だったブトンドールに最後は迫られたが、それでも0.2秒差の着差をつけており完勝といっていいだろう。
デビュー戦と2戦目は1200m戦を使用しており、初戦こそ出遅れて脚を余した形の3着だったが、2戦目は17頭立ての4番手から競馬を進め直線では内を伸びて完勝と1200m戦でも前々で競馬できるスピードを持っている。
今回は阪神でも外回りに替わり、さらに200mの距離延長ということであまり評価されていないが、高速馬場での適正や前々で競馬ができるスピード、狭い内を突っ込んで抜けてこれる勝負根性もあるので複勝圏内の可能性は十分。穴候補の筆頭として抑えたい。
その他、前走GⅢ新潟2歳Sを勝利した②キタウイング、札幌2歳Sの勝ち馬⑯ドゥーラに、前走コスモス賞を快勝した調教の動きが抜群の⑤モリアーナを加えた合計7頭で馬券を組み合わせていきたい。
G1 阪神ジュベナイルフィリーズの勝負買い目はこれだ
単勝…⑰ウンブライル<1点>
馬連…⑰→⑱<1点>
ワイド…⑰→⑫<1点>
3連単フォーメーション…⑰→⑨⑱→②⑤⑨⑫⑯⑱、⑰→②⑤⑨⑫⑯⑱→⑨⑱〈20点〉
※勝負馬券は馬連
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