【チャンピオンズカップ2022】キレとパワー備えたダート転向4戦目の5歳馬がダート王者を打ち破る!?
ジャパンカップダートとして創設され、2014年に名称変更したJRAに2つしかないダートGⅠのひとつ「チャンピオンズカップ(GⅠ/ダート1800m)」が12月4日(日)に中京競馬場で行われる。
中京ダート1800mに舞台を移した2014年から過去8年間で、1~3番人気の上位人気馬が勝利した年は4回。残り4回は4番人気以下の馬が勝利しており、一桁後半人気、二桁人気以下の馬も3着内率に度々飛び込んできている。少波乱の結末も比較的多いレースといってよいだろう。
JRA屈指のタフなダートコースで勢いある3歳が古馬と激突
台となる中京ダート1800mは、ホームストレッチからスタートしてコースを約1周するようなレイアウト。スタート地点が上り坂になっており、2コーナーからバックストレッチ半ばにかけてさらに上る。
その後は徐々に下っていき、最後の直線で再度急坂を駆け上るという起伏に富んだ非常にタフなコースとなっている。
ゴール前の直線は約410mと長いので差しや追い込みが有利と思われがちだが、そこに至るまでに前の馬も後ろの馬も脚を使ってしまうので、脚質を問わずとにかくスタミナやパワーが求められる。
今週は週の前半に少し雨が降りそうだが、週の後半やレース当日は晴れ間が見える天気予報なので「力の要る馬場」という点に変わりはないだろう。
また、このレースは内枠が有利とも言われるが今年の全ての中京ダート1800m戦は外枠も比較的好成績を残している。
スタートからタフなコースだけに序盤から位置を取りにいきたい先行馬は、道中の消耗度という点で外枠が不利に働くことは当然あるものの、枠だけで有利不利を判断しすぎるのは危ない。基本だが、あくまでも馬の脚質と展開を考えて予想していくのが重要と考える。
世代別の比較で見ると4歳~6歳馬が2勝で横並び。ちなみに、今年の中京ダート1800m戦での3歳馬と古馬の混合戦では3歳馬の成績が優勢(勝率1位:3歳馬【12-9-7-50】、勝率2位:4歳馬【20-20-19-180】※11月20日時点)。この点から3歳馬の取り扱いも重要な予想ファクターになるだろう。
◎⑤ジュンライトボルト
3走前からダート路線に転向して【2-1-0-0】とパーフェクト連対。初戦こそ惜しくも2着だったものの、近2戦は足抜きの良い馬場・パワーを要する馬場、タイプの違う馬場でどちらも強い勝ち方で勝利している。
特に前走のGⅢシリウスSでは、初のダート重賞への挑戦だったが、重賞級メンバーのハイペースな流れで追走もそれほど苦にする様子はなく、差し馬有利の展開だったとはいえタフな中京ダート1900mで長く素晴らしい脚を使って上がり最速で勝利した。
元々芝のOPクラスでも良いレースを見せていた通り、抜け出す際のキレ味は秀逸。勝ち時計的には少々物足りないが、前述した通り、よりキレや瞬発力を求められる芝でもある程度やれていたという点や、まだまだ底を見せていない点などからも今年のこのメンバーに入れば時計勝負になったとしても好勝負必至と判断。
テーオーケインズを逆転できるとしたらこの馬しかいないということで本命視。
◯⑫テーオーケインズ
前走は盛岡で行われたJBCクラシックで勝利。結果的に前残りのレースで外枠から終始外々を回されながらも豪快に差し切り2着馬に0.4秒差の完勝。
2走前の帝王賞では、単勝オッズ1.5倍の大本命で4着と敗れたが、レース前から陣営や騎手は状態面が上がってこない旨のコメントを残しており、海外帰りの平安Sで激走した反動もあったと見ている。
昨年のチャンピオンズカップでは、2着馬に1秒差という大差勝ちを見せており、状態さえまともなら今のダート路線でトップクラスの能力なのは間違いないだろう。
この馬の脚質であれば12番枠もそこまでマイナスにはならないだろうし、昨年ほどの状態の良さではないものの悪くはないようなので、本命に近い対抗評価。
▲⑦オーベルニュ
中京ダートは戦績からも非常に得意としている中京巧者。前走はJBCクラシックで6着だったが、外枠を引きながら道中内に入れることにより、揉まれ弱い面が出たレースともいえ情状酌量の余地あり。
昨年のチャンピオンズカップも6着だったものの、勝負どころで追い出しが遅れるなどスムーズではなかった。ただ最後までジワジワと脚は伸ばしており、やはり中京巧者らしく中京では最後まで良い脚が持続する。
今回は7番枠で両隣も後方からの馬なので、すんなり先行することができるだろうし、鞍上のルメール騎手がスムーズな誘導をしてくれれば上位争いも十分可能。調教内容も「キッチリ」という感じで状態も前走同様良さそう。単穴評価。
☆③ハピ
前走はGⅢみやこSで4着。いつもより前目から競馬を進め、直線では馬群に包まれ追い出しが少し遅れた面などはあったが内からしぶとく伸びてきて勝ち馬からは0.1秒差の惜しい競馬。
5kgの斤量差があったとはいえ、3着のオメガパフュームとはクビ差と健闘した。ただ最後は脚色が少し鈍っていたので、基本的には後方から終いの脚を生かしたほうが良さそうなタイプと見ている。
このレース以前のデビューから6戦は全て上がり最速で重賞も含め好走しており、展開さえハマればGⅠのここでも十分上位争いは可能。
2走前には今回の本命馬ジュンライトボルトの2着もあり、秘めた能力は3歳トップクラスということで、3歳勢ならこちらを上位にとりたい。
その他、アンタレスS2着の①グロリアムンディ、前走GⅢみやこS勝ち馬の②サンライズホープ、今年のJDD勝ち馬⑨ノットゥルノ、前走JBCクラシック2着の⑩クラウンプライドの合計8頭で馬券を組み合わせていきたい。
G1 チャンピオンズカップの勝負買い目はこれだ
単勝…⑤ジュンライトボルト<1点>
馬連…⑤→⑫<1点>
馬単…⑤→⑫<1点>
3連単フォーメーション…⑤→⑫→①②③⑦⑨⑩、⑤→①②③⑦⑨⑩→⑫〈12点〉
※勝負馬券は馬連
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