【弥生賞ディープインパクト記念2023】先行力と末脚を両立させる良血馬、父同様の臨戦過程で制覇狙う
皐月賞に直結する重要な前哨戦「弥生賞ディープインパクト記念(GⅡ/芝2000m)」が中山競馬場で行われる。
昨年はダービー馬のドウデュース、菊花賞馬のアスクビクターモアが出走し好走。例年クラシックで活躍する馬や、後のGⅠ馬など名馬を多数排出している注目のレースだ。
過去10年で穴馬の好走はそれなりにあるものの、1番人気~2番人気が【6-5-3-6】と上位人気勢は非常に安定した結果を出している。また、前走で上がり3F1位だった馬も【7-5-2-19】と好成績。2、3歳の中距離戦はスローペースになりやすいので、終いの脚が成績に直結することも多いが、このレースでもその傾向は見てとれる。
小回りの中山らしいデータとしては、近年は良馬場であればある程度前に位置して競馬した馬が好成績を残しているという点。末脚は一級品だとしても、後方一気の追い込み馬などは少し割引も検討したほうが良さそうだ。
開幕週は比較的内外フラット、器用さとパワーとスタミナも求められる
先週から開幕した2回中山開催。引き続き今週もAコースを使用する。先週は金曜日夜から断続的に雨が降った影響もあってか、Aコース替わりの開幕週にしてはそれほど内有利という感じはなかった。
とはいえ、高速馬場とまではいかないまでも時計としては速い。今週も週中に若干の雨はあったもののそこまでの雨量ではないので、引き続き速い時計が出る馬場になるだろう。
「内外比較的フラットながらも時計はやや速い馬場」といったイメージだ。
レースが行われる中山芝2000mは、内回りコースを約1周するローカル競馬場によくありがちな形態だが、最大の違いはゴール前に急勾配の上り坂があるところ。
スタートから400mほど坂を上りながらポジション争いをする形になるのと、ラストの直線でも坂を超えることになるので、器用さだけでなくパワーも必要。
コース形態的にロングスパートも求められるので、長く良い脚が使えるスタミナ能力なども重要になってくる。
G2 弥生賞ディープインパクト記念の予想
◎⑥タスティエーラ
先行力があって末脚も光るものがあるタスティエーラを本命視する。新馬戦では東京の芝1800mで2番手追走から上がり3F33.5の末脚で2着馬に0.6秒差をつけて大勝。
続く2戦目にして重賞初挑戦だった前走のGⅢ共同通信杯では、新馬戦のパフォーマンスを評価されて2番人気に支持されたが、結果は惜しくも勝ち馬から0.2秒差の4着。
ただ、レース当日は前内有利のトラックバイアスで、このレースの1~3着馬はいずれも最後の直線で内に進路をとっていた一方、同馬は終始外々をまわらされながらも最後までジワジワと伸び続けており、レース内容としては負けて強しといった印象。
前走は道中少し行きたがる面も見せていたが、今回は逃げ馬・先行馬が揃っているので比較的道中は追走しやすくなるのではないかと見ている。
調教での動きも前走同様に悪くなく能力は発揮できる状態。父のサトノクラウンもデビューから3戦目で弥生賞に挑戦し勝利。
中山コースは初めてなものの、力の要る馬場で速い脚が使える血統背景もあるのでこなしてくれるだろう。
◯④トップナイフ
対抗はトップナイフ。前走はGⅠホープフルSで逃げて勝ち馬とハナ差の2着、2走前はGⅢ京都2歳Sで勝ち馬とアタマ差の2着と重賞でも惜しい2着が続いている。
前走はスローペースだったものの外有利なコンディションの中、インで最後まで粘ってのもの。2走前は4コーナーで多少の不利があった中、最後まで伸び続けてのもの。
どちらも恵まれたレースとはいえず、内容としても両極端だったがともに好走しているあたり自在性があり能力も高いと見て良いだろう。
既にクラシックを戦えるだけの賞金は持っているので、仕上げとしては甘くなりそうなものだが、調教ではしっかり動けており、良い状態でレースに出走できそうだ。
今回は「目標とされる立場」なのと「勝ちきれないタイプの可能性」も鑑み対抗までとしたが、当然アタマまであるだろう。
▲⑩グリューネグリーン
3番手はグリューネグリーン。前走のGⅠホープフルSは、スタートからあまり出していかず、1コーナーでミッキーカプチーノと接触して控える形を選択したことによりリズムを崩した印象。
2走前には対抗に挙げたトップナイフを逃げてアタマ差凌いで勝利しており、自分の形に持ち込めば相当しぶといタイプ。
前走の敗戦からも今回は何が何でも前に行くだろうし、速いペースで逃げたほうが良いスタミナタイプなので、先行馬が揃った今回のメンバー構成でも先手はとれると見る。
状態も非常に良さそうで、調教ではしっかり負荷をかけており、手応えも抜群で動きにも躍動感がある。
獲得賞金は足りているとはいえ、前走の敗戦から陣営の勝負気配は強い。ペース次第だが残り目も十分あるだろう。
☆③アームブランシュ
4番手には人気薄なところからアームブランシュを挙げたい。前走は葉牡丹賞で勝ち馬のミッキーカプチーノと1.1秒差の9着と敗れたが、2着馬とのタイム差は0.5秒差で着順ほど負けてはいない。
陣営も言うように「デビュー時から体質が弱いところがある」タイプなので、寒い時期に無理なく休養させたことがプラスになっており、調教の動きからも良化していることが伺える。
前走ある程度速いペースの中山芝2000mを経験したことがここで活きてくるだろうし、先行馬ばかりの今回は展開面でも恵まれる可能性がある。
ハマりさえすれば、2戦目に東京の未勝利戦で見せた「長く続く末脚」で複勝圏内に飛び込んで来る可能性も。
その他、前走東京での未勝利戦を勝って参戦の①レヴォルタード、前走L競争若駒Sで2着の②ワンダイレクト、前走小倉での未勝利戦で2着馬に1.6秒差をつけて大勝した⑦ゴッドファーザーを加えた合計7頭で馬券を組み合わせていきたい。
G2 弥生賞ディープインパクト記念の勝負買い目はこれだ
単勝…⑥タスティエーラ<1点>
馬連…⑥タスティエーラ→④⑩<2点>
3連単フォーメーション…⑥→④⑩→①②③④⑦⑩、⑥→①②③④⑦⑩→④⑩<20点>
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