【東京新聞杯2023】4歳牝馬の盲点!? ハンデも手頃な「速く長い末脚」が魅力の東京巧者
今週末2月5日(日)には、上半期マイル戦頂点のレースである安田記念と同舞台で行われ、毎年レベルの高い好メンバーが集まる注目の古馬マイル重賞「東京新聞杯(GⅢ/芝1600m)」が東京競馬場で行われる。
このレースは過去10年で1番人気が【1-1-2-6】とあまり成績を残せていない。GⅠでも通用するような実績馬や、条件戦を連勝し勢いをつけてきた馬たちが集うレースではあるが、調整しにくい寒い時期のレースで、なおかつ春のマイルの大目標である安田記念はまだ先。程々の仕上げで臨んでくる馬も多いということで状態によっては1番人気でもあっさり敗退ということも。調子の見極めは重要になりそうだ。
年齢別成績は、4歳馬が【5-5-3-25】と好実績を残している。他、6歳も【3-1-1-31】で3勝を挙げているが、直近6年で馬券に絡んだのはカラテの1頭のみ。近年のトレンドも踏まえると、データ以上に4歳馬への注意が必要だろう。
また、このレースは牝馬が【4-3-1-12】で、牡馬・せん馬【6-7-9-106】に比べて好成績を残している。まだ開催したばかりで馬場状態の良いこの時期なら、瞬発力だけである程度勝負ができるので、軽斤量により持ち味を発揮しやすい牝馬が好走しているのだろう。
ちなみに、馬場状態の良さという点で見ると、やはり7枠、8枠の外枠は【0-1-3-35】と不振。内目をロスなく走れるという点もキーになりそうだ。
東京マイルらしい速いスピードの持続力が求められる良好な馬場コンディション
東京開催は今週で2週目になる。先週の開幕週は雨や雪の影響はなく、東京の開幕週らしい速い時計が出る馬場だった。使用するDコースは、逃げ・先行馬が有利と言われており、先週のレースでも好位で流れに乗れる馬が好走していた。今週も好天続きで引き続き馬場状態が良さそうなので、その傾向は続くだろう。
レースが行われる東京芝1600mは、2コーナーからスタートしてバックストレッチ後半の起伏を越え、緩やかなカーブを過ぎた後に約526mの直線が待ち構えるというレイアウト。全体を通して下り勾配が多くスピードに乗りやすいので、速いスピードの持続力という点が一番求められる要素だ。
ここ4年、ある程度ペースが流れるレースが続いたが、今年は逃げ馬らしい逃げ馬が不在。ただ馬場状態が良く前が止まらないので、先行馬はある程度のポジションは確保したいはず。どスローということにはならないだろうが、ミドルペースまでも流れない前半3Fが35秒台後半ぐらいで流れることが予想される。
G3 東京新聞杯の予想
◎⑯プレサージュリフト
「牝馬の4歳」からプレサージュリフトを本命視する。3歳だった昨年は牝馬クラシックに全て出走し、桜花賞11着、オークス5着、秋華賞9着とあまり目立った成績は残せなかった。
ただどのレースも同馬にピッタリの条件のレースではなかったという点や、終いは毎レース良い脚を使っており、そこまで大きな着差はなかったことを考えるとまだまだ見限るのは禁物。
前走は中京で行われたGⅢ京都金杯で3着と好走しており、改めて左回りの1600mは合うことを示した。今回は同じ左回りの1600mで、一番合うであろう東京芝1600m。
この舞台では、昨年の同じ時期に行われたGⅢクイーンCで、スタートで出遅れて直線の入り口では11番手だったものの、直線だけで全馬を差し切って勝利しており「長く速い脚を使える」ことを存分に発揮。
このレースの2着馬は昨年の2冠牝馬スターズオンアースだったことを考えれば非常に高いパフォーマンスと評価して良いだろう。鞍上にはルメール騎手を配し、調教でもいつもの軽め調整ながらも動きは軽快で力はしっかり出せる状態。
大外枠が少し心配ではあるが、東京での2勝も外目の枠での勝利だったので、枠で嫌われるようであれば妙味としては美味しい。一気にマイル路線の中心的な存在に躍り出る可能性も十分。
◯③ジャスティンカフェ
対抗はジャスティンカフェ。前走はマイルCSで6着だったが、最後の直線では進路が狭まり右往左往するという場面も見られ、スムーズな競馬ではなかった。
それでいて上がり3Fはメンバー中2位の33.2で、勝ち馬とのタイム差も僅差の0.4秒差。スムーズなら上位に食い込んでいた可能性も十分で、ここに入れば能力は上位と見る。
東京では3勝クラスのマイル戦で大外後方から上がり3F32.9の末脚で後続を突き放しての勝ち鞍や、GⅡ毎日王冠で東京芝1800m巧者のサリオスに0.1秒差の2着もあり実績豊富。
現役マイラーでもトップクラスの瞬発力を持っているので、今の馬場状態が良い東京マイルは間違いなく能力を発揮できる舞台。
状態も絶好調だった前走ほどではないものの軽快なら動きを見せているのでGⅢのここなら全く問題なし。
脚質的に後ろから行くタイプなので差し届かず、という心配はあるが複勝圏内は固いであろう一頭と見る。
▲⑮ナミュール
3番手にも「牝馬の4歳」ナミュールを挙げる。3歳のときにはなかなか馬体が増えず、維持に苦しみ調整も思うようにできなかったところがあり、パフォーマンスにもムラがあった。
だが、昨年秋からはある程度馬体をキープできるようになってきており、稽古の動きもレースごとに良くなってきている。今回も調教の動きは非常に良く、ラスト1Fの加速は過去最高といって良いほど。
芝1600mの適正という点で見ると、2歳時の東京マイルで行われた赤松賞で、上がり3F33.0の脚を使って2着馬に0.3秒差をつけての鮮烈な快勝劇もあれば、5走前のGⅢチューリップ賞で他馬を置き去りにして勝利した圧巻のパフォーマンスなど良馬場のマイルは非常に合う舞台と見て良いだろう。
ただ気になるのは斤量で、馬体は維持できるようになったとはいうものの基本的には小柄な馬体なので、はじめて背負う56kgは少々心配。
さらには古馬・牡馬混合重賞初挑戦で、人気も非常に高いことを考えると本命視は少々怖い。そのあたりを踏まえて今回は単穴評価に。
☆⑧ファルコニア
穴には前走マイルCSで13着と敗れたものの重賞実績豊富なファルコニアを挙げたい。2走前にはGⅢ京成杯AHで、開幕週の時計が出る速い馬場を緩やかな流れの中2番手から先行して早め先頭に立つとそのまま押し切った。
ここ数戦はGⅢ、GⅡで複勝圏内をしっかり確保する堅実な走りを見せており、なおかつここ2戦はスタートも安定している。
今回は前に行きたい馬がそれなりにいるが、スタートがあまり安定していない馬も多いので、前目で競馬できるのはなにより強み。
東京でのレースは数自体少ないものの、昨年のGⅢエプソムCで3着と好走しており苦手という訳ではなさそう。
年齢は6歳ながらも、調教師曰く「成長真っ只中」ということで調教の動き自体は全く問題ない。
斤量58kgは初めて背負うので不安ではあるが、この馬もそれほど人気にはならなさそうなので、配当妙味も鑑み抑えておきたい。
その他、スタートに課題はあるものの先行できれば怖い②ウインカーネリアン、ハマれば怖いキレ味を持つ⑭エアロロノア、4歳牝馬からもう1頭④ピンハイを加えた合計7頭で馬券を組み合わせていきたい。
G3 東京新聞杯の勝負買い目はこれだ
単勝…⑯プレサージュリフト<1点>
複勝…⑯プレサージュリフト<1点>
馬連…⑯プレサージュリフト→③⑮<2点>
馬単…⑯プレサージュリフト→③⑮<2点>
3連複1頭軸流し…⑯→②③④⑧⑭⑮<15点>
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