【ローズS2022】函館で魅せた鋭い末脚再び、秋華賞のダークホース筆頭はこの馬!?
秋競馬もはじまり、いよいよクラシックシーズンが到来。中京では、2022年9月18日の日曜日に秋華賞トライアルのローズS(GⅡ/芝2000m)が行われる。
2019年以前は阪神芝1800mで行われていた当レース、京都競馬場の改修工事により2020年より舞台を中京芝2000mに変更。今年は春のクラシック戦線を賑わせた実績馬が不在で、上がり馬中心のメンバー構成。どの馬にもチャンスがありそうな非常に難解な一戦だ。
高速馬場適性+例年以上に上がり馬の見極めが必須
中京競馬場の今開催の馬場は非常に時計が早く、開幕週だった先週はレコードが連発。
セントウルSでもメイケイエールがレコードで勝利し、2着のファストフォースも小倉でレコードを出していたように速い持ち時計があった。
今週は、週末に多少の雨が降る天気予報も出ているが、先週も土曜日に少し雨が降ってあの時計なので、まだ開催2週目というところもあるし、引き続き速い時計が出るのは間違いないだろう。まずは高速馬場への適性の有無が何よりも必須となってくる。
また、中京芝2000mコースは、コースを1週するよくあるコースレイアウトなものの、スタート直後に急坂があり、3コーナーからは下り勾配のスパイラルカーブ、最後の直線にまた急坂を登るという器用さと馬力を求められるコースになっている。
どちらかというと、瞬発力が自慢の軽い高速馬場が得意というタイプよりは、中山や阪神のようなコースで速い時計が出せるようなタイプが良いだろう。
上がり馬が多いメンバー構成となっているので「夏競馬のローカル開催だからこそ活躍できた平坦小回り巧者」なのか「クラシック戦線に絡んでいける素質馬」なのかを見極める点も例年以上に重要になってくる。
◎⑦メモリーレゾン
本命はメンバー中唯一の2勝クラス勝利馬のメモリーレゾンとする。前走、古馬混合の函館芝1800m、2勝クラスハンデ戦の北海ハンデを快勝。51kgの軽斤量だったという点はあるが、コーナーでは大外をまわり、直線鋭く伸びて突き抜けた。
レース当日は速い時計が出る馬場だったが、洋芝の函館で勝ち時計1:47.0は立派。この時計は今回の出走メンバー中の1800m持ち時計としても第3位で、上位2頭は阪神コースで出したものということを考えると十分評価できる。
全3勝の全てが右回りという点が少々気になるが、左回りの中京芝1600mのレースを上がり最速の4着、完全なる前残り決着で届かずという内容の競馬だったので、特別苦手な訳ではないと見ている
。折り合い面でも特に不安はなく、陣営もコメントを出しているように、距離の融通は効きそうなので2000mも問題ないだろう。
毎レース終いの脚はしっかりしているので、展開次第では頭まであってもおかしくない。
◯①セントカメリア
前走は新潟芝2000mの2勝クラス戦、月岡温泉特別で2着。スタートで出負けして序盤に少しかかり、直線早めに先頭に立った分、最後は勝ち馬ラーグルフの決め手に屈した。
中京では2000m戦を2連勝しており、あずさ賞ではスローペースの逃げながらも、2着馬のガイアフォースに一度も並ばせなかった。
また、あずさ賞の日の馬場は、雨の影響は残っていたものの、開催2週目で時計が速く、今回の馬場に近しいと思われる条件だった点もプラス材料だ。
ただ、心配な点としては最終追い切りで気難しさが出てかかってしまい、予定していた時計がかなり速くなってしまったこと。
同日に行われるセントライト記念でも上位人気が予想される牡馬にも引けをとらないレースをしてきているだけに能力が上位なのは間違いないので、中京得意で同馬に乗り慣れた福永騎手の手腕にも期待する。
▲⑧アートハウス
前走はオークスで7着。とはいえ、今回はオークスに出走した馬がパーソナルハイとアートハウスの2頭のみなので、7着とはいえクラシック出走組としては最上位。
阪神芝2000mの新馬戦、3戦目の忘れな草賞で高いパフォーマンスを見せ、上位人気が予想されている。
エリカ賞では折り合い、オークスでは状態面が敗因と言われており、今回は調教の動きも良く、鞍上も主戦の川田騎手ということで一見問題は解消しているように見えるが、今回は初の中京コースということをはじめ、負けるときの大敗っぷりを見ると他にも隠れた敗因がありそう。
忘れな草賞で負かした相手はほぼ1勝クラスで足踏みしており、押し出された1番人気という感もあるので、馬券としては単穴までとしたい。
☆④パーソナルハイ
オークス出走馬2頭中のもう1頭。桜花賞では中団からの差し競馬で勝ち馬から0.2秒差の6着。続く中1週で挑んだ雨の中でのフローラSで2着と、春の世代別の牝馬重賞でまずまずの実績を残してきた。オークスでは16着と大敗も、厳しいローテや距離の問題などもあったので、ここをノーカウントとすれば近走は崩れていない。順調に夏を越したようで陣営も成長を強調。自在性も高く複勝圏内への入着の可能性はそれなりに高いと見る。
その他、前走はあわや2勝クラス勝利というパフォーマンスを見せた⑪ヴァンルーラー、東京で見せた凄まじい瞬発力が武器の良血馬⑥サリエラ、前走函館でしぶとい逃げで勝利した②ブルトンクールの全7頭で馬券を構成していきたい。
G2 ローズSの勝負買い目はこれだ
単勝…⑦メモリーレゾン<1点>
複勝…⑦メモリーレゾン<1点>
馬連…⑦-①④⑧:メモリーレゾン→セントカメリア、パーソナルハイ、アートハウス<3点>
3連複…⑦メモリーレゾン→①②④⑥⑧⑪<15点>
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